医療秘書と医療事務の違いとは?やりがいや1日の仕事について解説!

医療秘書と医療事務の違いとは?やりがいや1日の仕事について解説!

医療秘書になるには

全国に点在する総合病院や大学病院等では、院長や医師などの業務に対するスケジュール管理や、病院にある資料の整理などを専門に行う、医療秘書が存在します。

資格があったほうが有利

医療秘書として働くために国家資格等は不要ですが、日本医師会認定医療秘書や医療秘書技能検定という資格を持っていると便利です。

この他、一部の大学専門学校では、医療秘書を含めた秘書関係のカリキュラムも習得できるため、就職時において、関連資格を取得しておくとかなり有利となります。

日本医師会認定医療秘書

日本医師会認定医療秘書は、日本医師会が認定している医療秘書向けの資格で、取得には特定の養成機関でカリキュラムの受講が必須となっています。

養成機関のカリキュラムを受ける方法として、1年間の全日制と2年間の通信制の2種類があり、社会人でも受講しやすい点が特徴です。

一定期間のカリキュラムが修了した後に、専門の試験を受けて合格して、初めて資格取得が可能となっています。

専門性の高いカリキュラムを受講する関係で、合格率は9割と高水準であるうえ、医療秘書検定として高い信頼性があります。

医療秘書技能検定

医療秘書教育全国協議会が認定している医療秘書技能検定は、年齢や性別、職業に関係なく誰でも受験が可能な民間資格です。

1級から3級まで存在し、試験は年2回実施されていますが、準1級から試験の難易度が高くなり、2級を取得していないと合格そのものが難しい試験と言われています。

医療秘書と医療事務の違いとは

医療機関において、直接患者の対応をする医師や看護師と異なり、来客の応対などがメインの医療秘書の場合、ほとんどの仕事内容が医療事務と似ています。

共通の仕事も多い

例えば、外来患者の窓口対応やカルテ管理及び診療記録の入力作業などは、医療事務や医療秘書が共通して行う仕事と言えます。

また、各種診断書並びに証明書の作成に加え、行政機関に出向いて、様々な届け出を行い、業務内容などを報告する役割も担っています。

そのため、医療事務向けの資格を取得していると、医療事務の業務も把握しやすくなります。

スケジュール管理や情報伝達

医療事務が行う仕事内容に加えて、医療秘書は大学や製薬会社など、患者以外の対応を行う必要性が生じます。

医師を始めとした医療従事者のスケジュール管理や出張などの手配を行うと同時に、施設全体で働いている医療従事者への情報伝達も、医療秘書の仕事です。

また、病院長付きの秘書になると、学会で発表するための資料作成を行い、病院長とともに学会へ同行するといった業務もこなします。

医療秘書は外部の対応が多い

医療事務と比較して、医療秘書は病院に訪れる患者よりも、外部の医療関係者の対応が多いという点で、大きく差別化されます。

なお、1日の勤務時間に関しては、配属される医療機関の部署によって多少異なりますが、午前中に仕事を開始し、夕方頃に仕事が終わるといった点で、医療事務の勤務形態と似ています。

医療秘書の給料とは

医療秘書として医療機関で勤務する場合、医者や看護師と違って国家資格を必要としない仕事という理由もあり、こういった人たちと比較して給与は安い傾向にあります。

医療秘書の給料

それでも、総合病院や大学病院内で正社員として勤務する場合、大学卒や専門卒の場合は月15万円から25万円程度の収入が見込める他、年2回のボーナスが定期的に支給されます。

なお、院長付きの秘書の場合は、学会への出席などにより、残業や休日出勤が発生することがあります。
その場合、特別手当も支給されるため、最終的には年収300万円程度になります。

支給される手当

主に支給される手当としては、下記のようなものがあります。

  • 住宅手当
  • 通勤手当
  • 家族手当
  • 役員手当
  • 資格手当
  • 主張手当
  • 勤務手当

勤務手当としては残業手当や休日出勤に対する手当などがあり、学会関係の仕事など夜遅くまで医療従事者に対応する機会がある場合には、月収が数万円程度増加します。

例えば、病院長などと一緒に学会へ同行した場合は、出張手当が支給されるといった具合です。

正社員の特典

収入以外の特典として、正社員として勤務している場合は、勤務先の医療機関の提携サービスが利用できる、保養所が使えるなど、福利厚生面が充実するといったメリットがあります。

なお、派遣社員及び契約社員の場合は、収入が月15万円程度に下がり、パートやアルバイトであれば、手取りの時給は800円から1,100円程度となります。

医療秘書に向いている人

医療秘書に必要な要素は、診断書作成や窓口受付といった事務能力及び、医療関係者とのコミュニケーション能力など、多岐にわたります。

1 サポート力

第一に求められる能力としては、どんな上司のもとでも柔軟に対応できるサポート力が欠かせないものとなっています。

2 ビジネスマナー

患者を含めた医療関係者の来客や電話などに対する応対能力に加え、学会などの関係機関へ出向いても失礼にならないようなビジネスマナーが要求されます。

学会関係の仕事も多く、書類を作成するために必要な文書処理能力を駆使し、迅速に文章を仕上げる資質も必要です。

3 コミュニケーション能力

医療秘書として医療機関内で働く際は、医療従事者と関係機関の橋渡しをする役割も担います。

そのためには、医師や看護師など、医療機関内で働く医療従事者とのコミュニケーション能力が不可欠となります。

4 医療の仕事に興味があること

外来での受付対応やカルテ並びに診療証明書の作成など、医療事務の仕事もこなします。

よって、医療関係独自の知識も幅広く要求されるため、初めて医療機関で働く場合などで不慣れなケースでは、とても大変な仕事と言えます。

従って、医療関係に関する知識習得のため、勉強を休みなく行うなど、医療関係の仕事に興味があるかどうかも重要です。

向いている性格

医療従事者を支援するための仕事がメインという理由もあり、裏方としてサポートをする仕事が好きな人に向いています。

少しでも医療従事者の負担を減らすために医療秘書の役割が増しています。

そのため医療秘書は医療機関においては将来性のある仕事と言えるでしょう。

医療秘書のやりがいとは

総合病院などの医療機関は、患者の命を預かる重要な場所であると同時に、医療従事者は常にプレッシャーを抱えながら、毎日の業務に対応しています。

そういった忙しい現場で医師や看護師が集中して仕事を行うために、来客対応やカルテ作成などを行える、医療秘書の需要は高まっています。

医療従事者に感謝される

医療秘書の主な役割となる、「医療従事者本来の仕事に専念できるための環境作り」をしていくうちに、医療従事者から、縁の下の力持ちとして感謝の言葉をかけられるケースもあります。

こういった一言によって、医療秘書という仕事にやりがいを感じるようになります。

社会貢献を行っていると感じる

病院長などが出席する学会では、しばしば最先端の医療について語られる場面に遭遇します。

学会に関する書類作成やデータ検索といった補助的な仕事も、医療秘書の役割です。

こういった仕事をしていくうちに自然と医療関係の知識を習得できるとともに、医師本来の仕事の負担軽減という形でも、おのずと貢献しています。

場合によっては、より質の高い研究発表につながる可能性もあるため、そういった場面で社会貢献を行っていると感じるようになります。

専門性が高くやりがいがある仕事

医療秘書は、医療関係の知識や医療機関独自の風習などを身に着けた上で、仕事に対する自分なりの心構えを持って対応しなければいけない仕事です。

逆に言えば、専門性の高い仕事とも言えるため、一定年数の経験を積んでおくと、再就職や転職時に有利に働きます。

そういった意味で、結婚や育児などを経ても長く働きたい女性にとって、医療秘書はやりがいのある仕事とも言えます。

コラムカテゴリの最新記事

Japanese
Japanese